音楽性が高いものは普遍的なのか?
音楽性が高いとは
音楽性が高いとは、「意図した曲想が伝わる」ことだと思う。
例えば、明るく若々しい曲想だとか、薄暗くもの悲しい曲想だとかが、意図されて同じ方向に向かって音楽が作られて、さらに聴き手によく伝わるものは音楽性が高いといえる。
こう思う理由は、音楽の根源的な目的が、聴き手の感情を意図的に動かすことにあると考えるからだ。
伝わるかどうかは普遍的なのか?
こう考えるときに、伝わるかどうかが大事になってくる。
しかし、伝わるかどうかは先天的に決まっているのか、それとも後天的に決まるのか。両方の影響があるとすれば、どちらが主なのか。
例えば、今を生きる大多数の人は、4拍子でメジャーコードの音楽の方が、5拍子の無調音楽より、心動かされ伝わるはずだ。
一方で、はじめはどんな演奏でも感動できたが、聞き慣れてくると技術面が気になって音楽に集中できなくなることが、幸か不幸かよく起きる。
もし先天的であるならば、時間や空間を問わない音楽性の高い音楽を作ることができるので、気になってしまう。