スネアドラムが格段に上手くなるスティックの持ち方

練習しての知見をまとめる

所属している吹奏楽団に後輩が入り、さらに同じパートに同年代が入るということがわかり、練習意欲が高まってきた。

どうやら僕は先輩ズラしたいという思いが強く、そういう立場になるとアドレナリンが大量に放出されるらしい。思えば高校の部活で部長だったときも、やる気に満ち溢れていたように思う。

そういう思いで数日練習すると、色々な知見を得ることができた。それが自分の中で体系的に整理でき始めたので、忘れないうちにまとめようと思う。

いい音とは

いい音とは、音楽という目的に沿ってコントロールされた音。よって、コントロールしやすいスティックの持ち方が重要となる。

具体的には

  • 音量
  • リズム
  • 音色

がスティックによりコントロールできる。

スティックの持ち方

概要

youtubeを参考にしたり、叩きながら試行錯誤したりすることで、この持ち方にたどり着いた。これにより

  • 安定感が格段に増し
  • 疲れにくくなり
  • よく響かせて音を鳴らす

ことができるようになった。いいことづくしだった。特に二つ打ちがやりやすくて仕方がない。ざっくりいうと

  1. しっかりつまむ
  2. 中指大事
  3. 残り指、時々大事
  4. 余計な労力、使わない

この4点である。マッチドグリップであることを断る。

細かく説明

  1. 親指と人差し指で、スティックの下から1/3程度の場所をつまむ。

    • 親指は指の腹、人差し指は第一関節で。(人差し指により安定しつつも、手の内側の空洞が広くスティックを自由に動かせる)
    • 人差し指の先は折りたたんでスティックに接触させる(安定感を増させる。ただし自由に動かせるようにするため強く握らない)
    • スティックの持つ位置は、スティックが完全に響く位置から少しミュートさせた位置。下から1/5程度の場所をつまむと、スティックが綺麗に音程を鳴らす。そこから上下にずらすことで、ミュートがかかる。このミュートの位置によって音色が変化する。
  2. 中指の第一関節で、スティックを握る

    • 「 第一関節で」という点が大事(叩くときの安定感・バウンド感が格段に増す)
    • スティックは生命線に沿うように握る(スティックを叩くときに同じ場所に毎回綺麗に収まり、安定感が増す)
    • 強く握りすぎないように
  3. 残りの指は軽く接触するように持つ

    • どちらも指の腹で接触させる(指の大きさによって個人差ありだが、第一関節までいくと、余計に動きが制限されやすいように思う。一般に3次元内の直線は2点が定まれば一意に決まることを考えるとよくわかる。この場合の2点は、人差し指と中指の第一関節。)
    • ロールの時は邪魔になるので、残り指は離す場合もある(後述)
  4. 全身の力を抜き、左右に遊びのある腕の位置で、親指の爪が地面と垂直になるように構える

    • 特に肩・腕・手首・指の力が抜けているか注意
    • 自然な腕の位置で、ある程度左右に動かせる余裕があるように
    • 地面と垂直にすることで、叩くたびに親指と人差し指に、無駄な垂直方向の力が加わらない。(疲れにくくなり、力を綺麗にスティックに伝えることができる)
    • 手の甲の向きではなく、指の向きに着目していることが大事である。

叩き方の違いによる持ち方

こうすることで無駄な力を入れずに(力の入れ方をコントロールして)綺麗にコントロールして叩くことができるようになった。

人差し指・中指は、バウンドさせるための補助として用いる。叩くと同時にタップするように適度な力を加える。ただしスティックからは離れないように。(二つの指がスティックに吸い付くような感覚が得られるはず)

残り指については、一つ打ち・二つ打ちのときは接触させてバウンドの補助として。ロールのときは離して自由に動かす。(ロールのとき、薬指はつけることで音色の変化をつけてもいいかもしれない)