線形代数の2つのアプローチ

具体的に攻めるか、抽象的に攻めるか

線形代数をはじめ学んだとき、定義がごちゃごちゃになって曖昧になった記憶がある。今思えば、それは2通りのアプローチがあったからだとわかる。

  1. 具体的な数ベクトルや行列を定義して議論する方法
  2. 抽象的な線型空間や線形写像を定義して議論する方法

そして、線型空間の代表例として数ベクトルが考えられ、線型写像の代表列として行列が考えられる、という関係性がある。

教えるときは全体像を見せてから

線形代数を教えるときは、この2つが混じり合って出てくるので、無駄にややこしく感じるように思う。

このような全体像を見せてから教える方が、知識の解釈がしやすくなり、すっきり整理されて脳内に残るのではないかと思う。